高血圧専門外来開設について
高血圧は、脳卒中、心臓病、腎臓病、認知症の発症リスクを高める病気です。日本には4,300万人の高血圧患者さんがいると言われおり(なんと3人に1人!)、1年間に17万人の方が高血圧が原因となる病気(脳卒中や心臓病)で亡くなられています。ところが、高血圧患者さんのうち、きちんと血圧がコントロールされている方は3割もいないのです。上越地域でも脳心血管病で救急搬送される方が後をたちません。このままにしておくといつまでも脳卒中や心臓病の患者さんが減りません。そこで“高血圧専門外来”を開設することにいたしました。
多職種スタッフ参加のチーム医療について
高血圧の治療は医師だけではなく看護師や薬剤師、栄養士などが一緒になって行った方が効果が大きいことが知られています。当院の高血圧専門外来でも医師だけでなく多職種のスタッフが参加して検査・治療していきます。
高血圧専門外来紹介ビデオ
作 成 中
新しい高血圧治療について
高血圧の治療はどんどん進歩しています。新しい薬※1、デジタル機器を用いた治療※2、カテーテルを用いた治療(腎デナーベーション)※3などどんどん開発されています。患者さんの状態に応じてこれらの新しい治療も積極的に取り入れていきます。
※1 ミネラルコルチコイド拮抗薬、ARNIなどの新しい薬が開発され高血圧の治療に使われるようになっています。
※2 スマートフォンを使った高血圧治療アプリが開発されています。
※3 腎動脈の交感神経に対するカテーテル治療です。今年度より当院で施行可能です。
腎デナーベーションの紹介
作 成 中
高血圧専門外来の目標
あなたの血圧を必ず正常にします!
「上越地域には高血圧患者は一人もいない」を目標にしています。どうぞよろしくお願いいたします。
高血圧専門外来の受診方法
“高血圧専門外来”は原則として紹介患者さんを対象にしています。かかりつけ医と相談して当院の患者サポートセンターを介して受診予約をとってください。予約された患者さんには受診前にあらかじめ問診用紙を送付させていただきます。問診用紙に必要事項を記載して病院受診時(受診前でも可)に外来窓口に提出してください。
6か月程度をめやすに目標血圧になるよう治療していきます。血圧がコントロールされたら紹介元のかかりつけ医に連絡し当外来での診療は終了(卒業)となります(例外あり)。
紹介状がなくても受診できないわけではありません。詳細は当院患者サポートセンターに問い合わせてください。
医療機関関係者の方へ
“高血圧専門外来”への紹介のお願い
日本高血圧学会 高血圧管理・治療ガイドライン2025(JSH2025)の末尾に「このような場合には専門医へ紹介を」という欄があります。その内容は以下の通りです。
専門医への紹介を強く勧める病態
- 二次性高血圧が疑われる患者さん
- 治療抵抗性高血圧※の患者さん
- 高血圧緊急症・切迫症の患者さん
- 妊娠高血圧症候群の患者さん
⇒まずは当院産科に相談してください。産科と一緒に併診させていただきます。
※ 利尿剤を含むクラスの異なる3剤の降圧薬を用いても血圧が目標値まで下がらない場合や4剤以上の降圧薬を用いて血圧が目標値に達している場合
専門医にコンサルテーションする病状
- ACE阻害薬やARBで腎機能が悪化する場合
- 腎障害、心不全、脳卒中合併の高血圧患者さん
- 降圧薬の副作用が疑われる場合
- 血圧変動が大きい患者さん
- 起立性低血圧を伴う患者さん
- 白衣高血圧や仮面高血圧の判断・治療の相談
- 24時間血圧測定の依頼
・仮面高血圧(夜間高血圧、早朝高血圧)が疑われる患者さん
・降圧薬の副作用に困っている患者さん
この学会の推奨に関わらず、血圧管理に難渋している患者さんいらっしゃったらいつでも当院“高血圧専門外来”へご紹介ください。概ね半年くらいで高血圧の精査加療を済ませて紹介医へお戻しすることを目標としています。
よろしくお願いいたします。
行政機関との連携
“高血圧専門外来”では、この地域を「高血圧ゼロのまち」にすることを目指しています。市役所や保健所と協力して以下の項目を行います。
①高血圧について市民への情報提供
②血圧自己測定の啓発(キオスク血圧の利用、血圧朝活キャンペーン)
③健診受診の奨励
④高血圧の早期治療開始の奨励
⑤地域全体での減塩対策、食育への参加(子供のときから減塩)