院長あいさつ

臨床研修を希望される皆さんへ

 新潟県立中央病院のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。

 当院は、上越地域の中核病院として地域の医療の砦となるべく努力しています。救命救急センターを併設しておりますので、よく見られる1次の疾患から、3次医療を必要とする重症な疾患までの幅広い救急診療を行っております。また、24の診療科を持っておりますので多様な疾患を診療しておりますし、各科の専門家がそろっており、それぞれの科が先進的で、高度な医療を提供しています。そのため臨床研修では、研修医の先生方が一般診療から専門的な医療まで、多様な経験を積むことができる環境を整えています。私は昨年院長に就任いたしましたが、これからは医療の場において教育がより大切になっていくと考え、院内のさまざまな職種の教育に他の職種が関与して、病院全体で職員を教育していくシステムを作りあげたく、新たに「教育研修センター」を開設しました。以前より教育には多少の関心を持っており、私が医局長であった2008年から優秀な高校生に医師の道に進んでいただけるように、当院において新潟県では初の高校生医師体験授業を始めました。実際に医師体験授業を受けて、医師を目指し、医学部に合格され、当院での研修をされる先生も何人も出て参りました。大変嬉しいことです。

 私たちは、実臨床ばかりでなく、各職種の教育に力を注いでおり、特に研修医一人ひとりの成長を大切にし、指導医や多職種スタッフが協力しながら、実践的かつ丁寧な指導を行っています。患者さんと真摯に向き合い、確かな診療能力を身につけることができるよう、全力でサポートします。今までに当院に来られた医学生さんや研修医の先生方からは指導医の先生方が熱心で優しい、他職種の職員も優しく、病院の雰囲気がすごく良いとの評価を頂戴しております。また、研修医の方々が入るお部屋は研修医と専攻医の方がほとんどで、気軽にいろいろな科の先輩に相談できる、別の科を回っている研修医同士での情報交換がしやすく、大変よい環境であるなどの好評もいただいています。学閥を心配される方がいらっしゃるとお聞きしたことがあるのですが、常勤医や研修医に新潟大学の卒業生が多いことは事実ではあるものの、学閥を意識する場面はないと思います。

 皆さんが医師としての第一歩を踏み出す場として、当院を安心して選んでいただけると自負いたしております。皆さんからの応募を心からお待ちしています。一緒に学び、成長し、地域医療に貢献していきましょう。

 また、当院の見学をいつでも受け付けておりますので、気軽に見学に来ていただければと思います。

新潟県立中央病院 院長 田部 浩行たべ ひろゆき