輸血検査とは?
輸血は、血液という臓器の移植と考えられています。他人の血液を使用するため多くの副作用が起こる可能性がありますが、貧血や出血の際には必要な治療です。そのため、輸血検査では血液型をはじめ各種検査を行い安全性の確保に努めています。
また、血液製剤は人工的には作ることができません。したがって、善意の献血者から提供された血液を無駄が出ないよう適正にかつ有効に使用することを心がけています。
輸血検査の主な内容
血液型検査
人の血液には、大きく分けてA、B、O、ABの4つからなるABO血液型と、Rh血液型がありますが、この他にもたくさんの種類の血液型が確認されています。
不規則抗体検査
過去の輸血や妊娠により、赤血球抗原に対する抗体が産生されていないかを検査します。
交差適合試験(クロスマッチ)
輸血の際、前もって試験管内で患者さんの血液と輸血する血液を反応させ、安全に輸血ができる血液を選択します。
輸血用血液製剤の管理
必要数の血液製剤を在庫し、24時間温度管理して品質を保持しています。また、無駄が出ないように適正使用に努めています。