心臓カテーテル検査

心臓カテーテル検査とは、カテーテルを手首またはそけい部の動脈から心臓の血管(冠動脈)や心臓の中まで挿入し、心室内の圧を測定したり造影剤を使用して冠動脈の状態を見たり、心臓の動きを観察する検査です。
血管からカテーテルを挿入して行う検査のため、入院が必要となります。

このような病気診断に役立ちます

狭心症

冠動脈の狭窄、硬化または痙攣によって心臓が虚血(十分な血液が行き渡らない状態)になり、胸の痛みや圧迫感を感じる病気です。

心筋梗塞

心臓に十分な血液が供給されずに心臓の筋肉が壊死を起こした状態です。急性心筋梗塞は日本人の三大死因のひとつです。

不整脈

心臓の電気的刺激が何らかの影響によって極端に早くなったり遅くなったりする病気です。中には命に関わるようなものもあります。

心臓カテーテルによる治療例

経皮的冠動脈形成術(PCI)

急性心筋梗塞等、冠動脈が血栓(血の塊)などによりつまってしまった状態を治療します。つまっている冠動脈までバルーン(風船)のついたカテーテルを挿入し、バルーンを膨らませて血管を元の太さにまで広げます。広がりきらないときにはステント(網状の金属)を入れる場合もあります。(下の写真を参照)

カテーテルアブレーション

心房細動や、放っておくと命にかかわるような重大な不整脈を治療します。

※心臓カテーテル検査は造影剤を使うことがほとんどです。造影剤についてはこちらをご覧ください。