CT検査

CTとはComputed Tomography(コンピュータ断層撮影)の略です。CTは、X線を利用して身体の輪切りの画像を得ることができます。最近の機器では、息を止める時間を短くすることができ、それに伴い検査時間を短縮することができます。また、撮影の方法によってはいろいろな方向の断面を見ることができます。

なお当院では、全身用128列マルチスライスCTを導入しており、全身の各臓器の情報をより短時間で高精細に撮影することが可能となっています。患者さんにとってもCT検査が従来に比べてとても楽になりました。

また、高精細に撮影を行なっていますので、常に人体内部をあらゆる方向から3次元的に画像評価できるようになりました。特に、今まで撮影の難しかった心臓領域においても、血管を描出する造影剤を注射して10秒程度の息止めで検査が可能となり、狭心症や心筋梗塞の原因となる心臓の冠動脈の狭窄や閉塞を明瞭な三次元画像として抽出することが可能となりました。

検査前の準備

CT検査は、緊急以外は予約検査となります。急に都合が悪くなった場合はすぐにご連絡下さい。連絡先はこちら
食事は特に説明がない限り普通に食べてきてください。

検査当日の流れ

  • 放射線科受付で、診察券を出して受付をします。
  • 受付をした後、CT室の前でお待ち下さい。
    しばらくすると担当技師がお呼び致しますので、更衣室にお入り下さい。
    診察券の確認をさせていただきます。
  • 造影剤を使ったCT検査を受けられる方は、技師もしくは看護師が同意書の有無を確認させていただくことがあります。
  • CT検査を受けます。
  • 検査終了後、技師または看護師から検査後の説明があります。
    会計伝票を渡された方はそのまま会計窓口へ行ってください。
    外来へ受診される方は、外来へ行ってください。
  • 検査結果は、次回の外来診察日のときに主治医からお聞きください。また、緊急検査等の場合は当日の診察で結果を説明する場合もあります。
    検査室で結果をお話しすることはできませんので、ご了承ください。

頭部撮影

検査の目的

脳の形態が分かります。また、造影剤を使うことで血管の走行なども分かります。

検査時間

造影剤を使わない場合(単純CT):約5分
造影剤を使う場合(造影CT):約10分

検査の内容

正確な診断が得られるよう、検査室ではCT担当技師の指示にご協力お願いします。
検査台の上に仰向けになっていただき検査を行います。
造影検査のときは、手の甲や腕に注射針をさして造影剤を入れる準備をします。
 
検査中は、じっとしていてください。途中で気分が悪くなった方は、声(あるいは動作)に出してCT担当者に伝えてください。マイク(カメラ)がついていますので、患者さんの声(動作)は操作室に聞こえる(見える)ようになっています。
検査が終了したら、指示のあるまで動かずに、楽な姿勢でお待ちください。

実際の写真

胸部・腹部・骨盤撮影

検査の目的

胸部:肺、縦隔の形態を調べます。
腹部:肝臓、胆嚢、膵臓、脾臓、腎臓など腹部臓器の形態が分かります。
骨盤:膀胱、前立腺、子宮、卵巣など骨盤臓器の形態が分かります。

検査時間

造影剤を使わない場合(単純CT):約5分。
造影剤を使う場合(造影CT):約10分。

検査の内容

正確な診断が得られるよう、検査室ではCT担当技師の指示にご協力をお願いします。
検査台の上に仰向けになっていただき検査を行います。
造影検査のときは、手の甲や腕に注射針をさして造影剤を入れる準備をします。
 
検査が始まると、
『息を吸って、止めてください。』
と放送で合図します。それに合わせて呼吸をしてください。何回も合図しますので毎回同じように息を吸って下さい。急に、息を大きく吸ったりすると連続した横断像がとれなくなるからです。
 
検査中は、じっとしていてください。途中で気分が悪くなった方は、声(あるいは動作)に出してCT担当者に伝えてください。マイク(カメラ)がついていますので、患者さんの声(動作)は操作室に聞こえる(見える)ようになっています。
検査が終了したら、指示のあるまで動かずに、楽な姿勢でお待ちください。

実際の写真

心臓撮影

検査の目的

造影剤を使い、心電図に合わせて撮影することで、心臓の機能・形態や冠動脈の狭窄の有無などが分かります。

検査時間

約15分です。

検査の内容

正確でよい診断が得られるために、検査室ではCT担当技師の指示にご協力をお願いします。
なお、主治医から検査前に薬の服用の指示があるときは、決められた時間に服用をお願いします。
検査台の上に仰向けになっていただき検査を行います。
胸に心電図の電極をはり、息止めの練習をします。
手の甲や腕に注射針をさして造影剤を入れる準備をします。
 
検査が始まると、
『息を吸って、止めてください。』
と放送で合図します。それに合わせて呼吸をしてください。息止めの時間は10秒前後です。できるだけリラックスした状態で検査を受けて下さい。緊張していると、心電図の波形が乱れ、心臓の情報が得られにくくなるためです。
 
検査中は、じっとしていてください。途中で気分が悪くなった方は、声(あるいは動作)に出してCT担当者または看護師に伝えてください。マイク(カメラ)がついていますので、患者さんの声(動作)は操作室に聞こえる(見える)ようになっています。
検査が終了したら、指示のあるまで動かずに、楽な姿勢でお待ちください。

実際の写真

心臓検査における3D表示

ワークステーションにより心臓の動きなどが3Dで表示できます。
下記の文章をクリックすると3D表示された動画が表示されます。

大動脈弁3D-1大動脈弁の動きがよく分かります。
大動脈弁3D-2心臓全体と大動脈弁の動きが分かります。
冠動脈内腔3D-1左心室から冠動脈の内腔の様子が分かります。
冠動脈3D冠動脈の概観が分かります。
左心室左心室の動きなど心機能を解析している様子です。
冠動脈内腔3D-2左心室から冠動脈の内腔の様子が分かります。
大動脈cine大動脈弁がよく見える断面で、弁の動きがよく分かります。
冠動脈MPR冠動脈の走行に合わせた断面で冠動脈を評価しています。
心臓3D心臓の動きがよく分かります。

四肢撮影

検査の目的

四肢の骨折・脱臼や関節を調べます。

検査時間

造影剤を使わない場合(単純CT):約5分。
造影剤を使う場合(造影CT):約10分。

検査の内容

正確でよい診断が得られるために、検査室ではCT担当技師の指示にご協力をお願いします。
検査台の上に仰向けになっていただき検査を行います。
造影検査のときは、手の甲や腕に注射針をさして造影剤を入れる準備をします。

検査中は、息止めの合図はないので普通に息をして大丈夫ですが、じっとしていてください。
途中で気分が悪くなった方は、声(あるいは動作)に出してCT担当者に伝えてください。
マイク(カメラ)がついていますので、患者さんの声(動作)は操作室に聞こえる(見える)ようになっています。
検査が終了したら、指示のあるまで動かずに、楽な姿勢でお待ちください。

実際の写真

診療実績