ヨード系造影剤について(CT検査等)
造影剤を注射する理由
造影剤を注射することにより、体の中の血管、臓器、病気の部分の様子が分かりやすくなります。造影剤を使わなくても検査はできますが、より正確な診断を行うためには造影剤が必要です。病気や検査部位によっては造影剤を使わない場合もあります。
検査前の生活について
- 脱水は造影剤の副作用を強めます。検査前には純分に水分をとっておいてください。なお、水分を制限されている方は主治医にご相談ください。
- 特に指示がない場合は、通常通りに食事をとってかまいません。
- 服用中のお薬は、特に指示がない限り通常通り服用してください。
検査中のお願い
- 検査中は検査担当者がマイクを通じていつでも会話できます。
- 気分が悪くなった場合は、検査中であっても必ずお知らせください。
検査終了後は?
食事は普通におとりください。普段通りの生活で送ってください。
造影剤の副作用について
※造影剤は副作用の少ないものが開発され安全な薬ですが、副作用が起こることがあります。
- 造影剤を注入すると体が熱く感じることがありますが、すぐに治りますので心配はありません。
- 勢いよく造影剤を注入するために、血管外に造影剤が漏れることがあります。漏れた部位が腫れて痛みが持続することもあります。普通は自然に吸収されるので心配ありません。漏れた量が非常に多い場合には、別に処置が必要になることもあります。
- 軽い副作用
吐き気、かゆみ、発疹などで基本的に治療を要しません。このような副作用が起こる確率は約2%です。 - 重い副作用
呼吸困難、血圧低下、意識障害などです。このような副作用は治療が必要で、入院や手術が必要なこともあります。このような副作用が起こる確率は、約2,500人に1人です。当院ではこれらの副作用に対して万全の体制を整えて検査を行っています。 - 非常にまれですが、様々な処置を行っても病状・体質によっては約15万人に1人の確率で死亡する場合があります。
- 現在、副作用の発生を予測する確実な方法はありません。喘息などのアレルギー体質の方、造影剤の副作用を経験した方、心臓病、腎臓病、甲状腺機能亢進症の方、妊娠・授乳中の方については造影剤の使用について慎重に検討いたしますので、必ず担当医にお知らせください。
- 過去に造影剤を使用した検査で、副作用がおきなかった方にも重い副作用がおきる可能性があります。
- 検査終了後、遅発性(30分から数日後)に頭痛・発疹・かゆみ・吐き気などの症状が現れることがあります。このような症状はほとんどが一時的なものですが、ご心配があればいつでも下記までご連絡ください。症状が現れた場合は、次回受診の際に医師にお知らせください。
具合が悪くなった場合の連絡先
新潟県立中央病院 電話:025-522-7711
救急外来
同意書について
造影剤の必要性と副作用について理解をされ、造影CT検査を行うことに同意をいただけましたら、同意書にご署名いただき、検査当日に検査担当者にお渡しください。