新潟県立中央病院 院長
田部 浩行
当院のホームページを訪れていただきありがとうございます。
昨年の医療界は病院赤字による経営問題、医療崩壊の危機などあまり明るい話題のない年ではありました。私も他の病院の院長先生と同じように、ご多分に漏れず経営改善に追われた年でした。私が職員の前で話す内容はお金のことばかりでした。しかし当院の職員は病院経営の改善に尽力するのはもちろん、上越地域の医療の最後の砦たるべく医療の充実にも頑張ってくれました。本年は経営改善に頑張っていくのと同時に、当院の役割について職員とともに再確認し、医療、看護、教育、研究の質の向上に努力して参ります。
当院の理念は‘県民に信頼され地域とともに歩む病院’です。上越地域の皆さんに信頼され、当院のファンになっていただけるように、もし皆さんが病院にかからないといけない状況になったときに、そのかかった病院が「県中でよかった」といっていただけるように医療看護の充実に職員一同で取り組んで参ります。
当院の行動指針は5つあります。その1として‘病院を利用される方一人ひとりの権利を尊重します。’となっています。きちんしたと説明を行い、患者さんとご家族に納得していただいて、充分な同意のある医療を行っていきたいと思います。
その2は‘救急医療と高度先進医療を提供します。’です。当院は新潟、富山、松本にある大学病院から100km以上離れたところに存在し、すぐに大学病院に転送ということが行いにくい状況にあります。そのため上越地域で医療を完結できるよう‘上越地方の医療の最後の砦となる’ように、地域で期待される救急医療、高度先進医療に職員一同今後も一層の努力研鑽をして参ります。
その3は‘思いやりのある安全な医療看護を推進します。’です。患者さんご家族に対するホスピタリティーの向上や医療看護の質向上を図り、医療安全に気を配りながら、標準的な医療をきちんと行っていくのはもちろんのこと、当院に期待されている高度先進医療にも取り組んで参ります。
その4は‘地域の医療施設・介護施設や自治体と連携し、地域住民の保健・医療・福祉の増進を図ります。’です。行政機関と共同しての住民の方々への各種疾患に対する市民公開講座などの健康教育や地域の医療施設・介護施設に勤務している医療福祉関係者への教育や実習の機会の提供(本年から「特定行為に係る看護師」の養成を始めます)を行っていきます。
その5は、‘研究・研鑽に努め、次世代の人材を育成します。’です。上越地域の学生さんから医療関連職種に関心を深めていただけるように中学生・高校生に対する医療体験授業を行い、また医師・看護師を始め各種の医療関連職種の養成校の学生さんから上越地方の医療機関を就職先に選んでいただけるように養成校からの実習生を当院で積極的に受け入れ、充実した実習研修を行っていきます。
より一層充実した‘県民に信頼され地域とともに歩む病院’になれるように職員一同が努力をして参りたいと思います。
本年もよろしくお願いいたします。
令和8年2月