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MRI造影剤について

造影剤を注射する理由

MRI検査では、造影剤を使用しなくても撮影は可能ですが、病気の部分と正常な部分を区別するためや、病気の性状を詳しく診断するために、「ガドリニウム製剤」または「超常磁性酸化鉄製剤」という造影剤を静脈注射する場合があります。

検査中の生活について

·         特に指示がない場合は、通常通りに食事をとってかまいません。

·         服用中のお薬は、特に指示がない限り通常通り服用してください。

検査中のお願い

·         検査中はブザーをお渡しします。

·         気分が悪くなった場合は、検査中であっても必ずブザーを押してお知らせください。

検査終了後は?

食事は普通におとりください。普段通りの生活を送ってください。

造影剤の副作用について

※造影剤は副作用の少ないものが開発され安全な薬ですが、副作用が起こることがあります。

1.    造影剤が体に合わないことによって起こる副作用
 比較的多い症状(1%以下)として、かゆみ、じんましん、吐き気、くしゃみなどがあります。まれに重い副作用(約2万人に1人)として、呼吸困難、血圧低下、意識障害、腎不全などがあります。この場合、入院治療が必要になり、後遺症が残る可能性もあります。また、非常にまれですが、約100万に1人の割合で死亡例の報告があります。重い副作用に対して当院では、心肺蘇生を含めた適切な処置ができるように常に準備しています。 症状が出る時期は注射した後すぐ起こる場合がほとんどですが、まれに検査終了後1時間から数日後に起こる場合があります。副作用を起こす患者さんを、前もって知る確実な方法はありません。 造影剤の副作用歴や喘息のある方は、重い副作用の発生確率が高いことが知られていますので、 造影剤の使用について慎重に検討いたします。

2.    腎性全身性線維症
 高度の腎障害のある方に「ガドリニウム製剤」を使用の場合、造影剤使用後、 数日から数力月後、時に数年後に、皮膚の腫脹や硬化、関節の拘縮をきたすことがあります。死亡例も報告されています。最近の血液検査データがない場合、腎機能チェックのために採血をさせていただく場合があります。

3.    「超常磁性酸化鉄製剤」使用の場合
 中毒性表皮壊死融解症(重篤な薬疹 ※頻度不明)があらわれることがあります。

4.    注射に伴う痛み
 造影剤を勢いよく注入するため、薬剤が血管外に漏れたり、注射針が神経に当たることで、注射部位が腫れて痛みを伴うことがあります。ほとんどの場合、数日で軽快しますが、まれに症状が長引いたり、しびれや疼痛などの後遺症を残す可能性もあります。また、別の処置が 必要になることもあります。

5.    気分不快や注射部位の痛みなどを感じた場合は、検査時に手に持っていただくブザーで直ちにお知らせください。医師、医療スタッフが適切な対応を行います。

※当院では、造影検査中、放射線科医師が患者さんの様子を観察しています。万が一、重篤な副作用が起きた場合は、院内の専門医が迅速に処置を行います。もし異常を感じたら、すぐにお知らせください。

具合が悪くなった場合の連絡先

新潟県立中央病院 電話:025-522-7711
救急外来

同意書について

造影剤の必要性と副作用について理解をされ、造影MRI検査を行うことに同意をいただけましたら、同意書にご署名いただき、検査当日に検査担当者にお渡しください。
同意書はこちら


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