麻酔科

医師(2024.4.1現在)

職名氏名卒業年
部長渡邉 逸平昭和62年卒
部長持田 崇平成15年卒
部長松橋 麻里平成18年卒
部長山本 豪平成19年卒
医長柳田 祐貴平成30年卒
医師松川 航太郎令和3年卒
医師黒﨑 千加令和4年卒

診療案内

当院麻酔科は日本麻酔学会認定施設であり、現在7人の専従医師がいます。

1. 手術時の麻酔管理

当院では年間約5000件の手術があり、そのうち約3000件を麻酔科が担当しています。当院は三次救急を担う基幹病院という性格から、緊急手術が、その約1/4を占めており24時間体制で対応しております。
現代麻酔は飛躍的な発展を遂げてきています。手術の間、意識と痛みを無くす全身麻酔が主であることに変わりはありませんが、全身麻酔にもガスによるものから、注射薬だけで行うものまで状況に応じて選択できるようになってきました。また、手術部位だけに麻酔をする局所麻酔も様々な方法が登場しています。
現在は、特にエコーという体表から組織を見る道具を使いながらの神経ブロック法が普及し、飛躍的に安全かつ確実に施行できるようになっています。(手術麻酔での応用に加えて、術後鎮痛法の選択肢としても大きな位置を占めるようになってきています。)我々麻酔科医は手術時、上記の選択肢を患者さんの状態、手術の内容などにより様々に組み合わせて、術者には快適な手術環境を提供し、患者さんに対しては厳格な呼吸・循環の維持・監視を行い、安全かつ確実な手術および術後痛の軽減のために最大限の努力をしています。

麻酔を受ける前に:術前外来について

手術前の患者さんのコンディションを整え、麻酔法や鎮痛法を選択するときに必要な情報を得るために、麻酔科外来で術前診察を行っています。術前外来の所要時間は約30分です。現在院内の手術件数増加の影響で希望した日時になかなか予約がとりにくい状況が続いています。
皆さまには多大な迷惑をお掛け致しますが、ご理解・ご協力のほどよろしくお願い致します。 
パンフレットを提供して、手術前の準備から始まり、麻酔の流れ・方法、術中・術後の合併症などまで、わかりやすい説明を心がけております。
この診察で得られた情報から、患者さんに相応しい麻酔方法を検討して施行致します。

参考:診察でよく伺う質問内容です。受診時に答えられるようにしておいて頂けるようお願いいたします。

  • 以前、手術を受けたことがあれば、その内容
  • 心臓や脳、肝臓、腎臓、肺などの重要臓器に持病があるか
  • 常用薬の有無
    例)高血圧の薬・糖尿病の薬・血が止まりにくくなる薬(特に重要です!)・ステロイドなど
    *お薬手帳があれば持参してください。
  • 喘息の薬
  • 鼻血が出やすい、歯肉出血しやすい、皮下血腫が出来やすいなどの血が止まりにくい症状がある。
  • アレルギーの有無
  • ぐらぐらしている歯や義歯、治療中の歯があるかどうか
  • 最近予防注射を受けたかどうか
  • 頸を曲げ伸ばしすると肩や腕に症状が出る(しびれ・痛み)
  • お口を大きく開くことができるかどうか
  • 会話や耳が不自由かどうか
  • 妊娠しているかどうか
  • 血のつながりのある方で手術や麻酔で異常があった方がいらっしゃるかどうか

疑問や不安な点などありましたら遠慮なくご相談ください。また、麻酔に関するセカンドオピニオンも行っております。

2. ペインクリニック外来

平日の午前中、麻酔科外来で痛みの治療を行っています。重症例では入院治療も行っております。

対象疾患

当科で特徴的なものとしては、
①帯状疱疹後神経痛、②肋間神経痛、③三叉神経痛、④顔面神経麻痺、 ⑤顔面けいれん、などがあります。
そのほかに原因の特定できない頭痛や腰痛、関節痛など、あらゆる痛みの治療を行っています。癌性疼痛については緩和ケア部門が中心となり治療しています。

治療法

当科の専門である神経ブロック療法(痛みの原因となる神経に局所麻酔薬を注入して痛みを和らげる方法です)を柱として、各種薬物療法(漢方なども含めて)などを組み合わせて患者さんの痛みの軽減に取り組んでおります。ただし、当院では施行できない特殊な治療方法もありますので、それらが必要と判断される場合には、しかるべく施設への紹介をさせて頂きます。

3. 施設認定

  • 日本麻酔科学会認定試験病院
  • 麻酔科専用医研修プログラム専用研修基幹施設

診療実績