医師(2024.4.1現在)
職名 | 氏名 | 卒業年 | 認定医・専門医 |
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診療部長 | 木原 好則 | 平成4年卒 | 日本医学放射線学会・放射線診断専門医 |
部長 | 福田 貴徳 | 平成15年卒 | 日本医学放射線学会・放射線治療専門医 |
当院の放射線治療について
放射線治療部門の紹介
当院は地域がん診療連携拠点病院として、高精度放射線治療はもとより、新たな技術に対応できるよう、定期的に放射線治療装置を新しい機種に更新し、適切な放射線治療を提供できるように積極的に取り組んでいます。(※ 第2治療装置:2020年新機種入替、第1治療装置:2022年新機種入替)
また、当院では同一の機種を2台導入しているため、装置故障時に可能な限り早い段階で治療が継続できる体制を整えています。 放射線治療部門は、各診療科と密に連携して患者さんに最善の治療を提供できるように日々努めております。
放射線治療を行う部屋の紹介
当院の放射線治療室は可能な限り緊張感や閉塞感を排除するために、内装には疑似的な外の風景を再現するシステムを導入し、落ち着いた空間をつくり、治療を受ける患者さんの精神面に良い影響があるように設計されています。

第1治療室
第1治療室は自然木の腰壁を使用

第2治療室
第2治療室は通路にも疑似的な風景を使用
放射線治療を行う装置の紹介
当院の放射線治療用の装置は主にリニアック(放射線を出すメインとなる装置)と、放射線治療計画装置(目に見えない放射線をコンピュータ上に作成したバーチャルの患者さんの体内に見える形で表示できる装置)が3種類、その他に患者さんの治療位置を正確に合わせるための位置照合システムが3種類あります。 患者さんの治療の状況に合わせて適切なシステムを組み合わせて実施できるようになっています。
様々な位置照合システム

CT画像

X線画像

光による体表面立体画像
新たに導入した技術
体表面画像誘導放射線治療 SGRT/深吸気呼吸停止(DIBH)照射
放射線を使用せずに患者さんの体の形状をリアルタイムで立体的に作り上げるシステムを導入したことにより、患者さんの皮膚に位置合わせ用の線を描かずに治療を行うことが可能になった上に、治療中の患者さんの動きをリアルタイムで監視し動きに応じた適切な対応ができるようになりました。また、この技術を応用し、左側の乳がんの治療において、心臓へあたる放射線を低減するための「深吸気呼吸停止(DIBH)照射」という治療方法も開始しています。
【体表面画像誘導放射線治療 SGRT】

【深吸気呼吸停止(DIBH)照射】

図の緑色:正しい位置 図の青色:リアルタイムの患者さんの体表面
※左は呼吸をしているため、正しい位置(緑色)より低い位置に患者さんの体表面(青色)がある状態。右は息を吸って止めてもらうことにより、正しい位置(緑色)と患者さんの体表面(青色)が重なっている状態であり、この時に放射線をあてる技術。これらは、上記の波形に変換され、赤色の帯の部分から外れると放射線が止まるようになっている。 これを用いることにより、左乳がんに放射線を当てる際の心臓への放射線の影響を低減させることができる。
放射線治療について
当院で行われる最新の放射線治療

肺の定位放射線治療
- 通常の放射線治療
- 定位放射線治療 SRT/SBRT(脳・肺・肝・椎体・その他)
- 強度変調放射線治療 VMAT(強度変調回転照射)
- 画像誘導放射線治療 IGRT
- 体表面画像誘導放射線治療 SGRT
- 深吸気呼吸停止(DIBH)照射
治療実績
当院では2008年より高精度定位放射線治療を開始し、2010年には県内でいち早く強度変調放射線治療を開始しております。現在は毎日10名以上の患者さんが強度変調放射線治療を受けており、2020年からは国内でも早い段階で体表面画像誘導放射線治療を開始しております。
放射線治療を支えるスタッフ
放射線治療についてよくある質問
- 放射線治療の効果はいつ頃から出ますか?
- 副作用がでた場合、いつ頃治りますか?
- 放射線治療は一度しか受けられないのですか?
- 放射線治療にはどのくらい費用がかかるのですか?
- 「ピンポイント照射」はできるのですか?
- IMRT(強度変調放射線治療)はできるのですか?