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血液内科

医師

職名 氏名 卒業年
副院長 永井 孝一 昭和55年卒
部 長 飯酒盃 訓充 平成 2年卒
部 長 桃井 明仁 平成 9年卒
医師 米沢 穂高 平成27年卒

(H29.4.1現在)

診療案内

診療概略

 赤血球、白血球、血小板という血液細胞や、血液中の凝固因子や免疫グロブリンなどの血中蛋白の異常や、全身に分布するリンパ組織の異常について診療する内科です。具体的には、血液の腫瘍性疾患である急性白血病、慢性白血病、悪性リンパ腫や多発性骨髄腫の診断、治療、鉄欠乏性貧血、ビタミンB12欠乏性貧血、骨髄異形成症候群や再生不良性貧血などの各種貧血、特発性血小板減少性紫斑病などの出血性疾患、血友病などの先天性疾患の診断と治療に積極的に取り組んでいます。

 診療にあたっては、全人的医療にこころがけ、診療の継続性を重視しています。また、チーム医療を推進し、トレ-ニングを積んだコメディカルと共同し、インフォ-ムドコンセントのもとに患者のQOLに充分配慮した治療を、患者を含め相談しながら進めております。

 疾患別の年間の新規入院患者数は、急性白血病は15例、慢性白血病は3例、悪性リンパ腫は70例、多発性骨髄腫は16例、骨髄異形成症候群15例、再生不良性貧血1例、特発性血小板減少性紫斑病13例程度で、新潟県上越地域の病院や診療所より紹介される症例が大半を占めています。造血幹細胞移植の適応のある患者も年間3例程度認められ、積極的に検査を進め、移植可能施設へ紹介しております。

 無菌室2床、準無菌室2床、ベッドアイソレ-タ-を用いた簡易無菌室4床を中心に、2床室、4床室を含め、常時30~45人の入院患者を診療しています。

 内科全体の症例検討会の他に、病棟スタッフとの合同カンファレンス、血液疾患の症例検討会を各々週1回行い、診療情報の共有化を計りよりよい診療の提供に努めています。

診療内容
診療にあたっては、治療効果の確定した標準的治療を中心にインフォームド・コンセントのもとに施行し、病名や病状などの診療情報も患者と共有し、積極的に治療しています。

 代表的疾患の治療成績を以下に記載いたします。

 貧血で、最も頻度の高い鉄欠乏性貧血は、出血や、成長期や妊娠などによる必要量の増加、偏食などによる摂取不足などが原因で発症します。外来で原因を調べ、鉄剤の内服または点滴にて治療します。

 ビタミンB12欠乏症は、ビタミンB12の吸収阻害が原因で、胃の手術による切除後に発症する場合と、悪性貧血などにより発症する場合が認められ、ビタミンB12製剤の注射により治療いたします。

 骨髄異形成症候群は、遺伝子異常が原因で白血球減少、貧血、血小板減少を認める疾患です。高齢者に多く、急性白血病への移行や感染症、貧血症状、出血傾向が問題となります。治療は、輸血や内服療法、エリスロポエチン製剤、GCSF製剤を中心としたサイトカイン療法を主体にし、最近は、ビダーザ投与も行っております。白血病移行例は、抗白血病薬を使用して治療します。

 入院加療を要する出血性疾患の代表は、特発性血小板減少性紫斑病で、免疫的な機序で血小板が破壊され、減少し、出血症状を生じます。年間5例前後発症し、プレドニン治療を第一選択に加療しています。

 急性骨髄性白血病は、出血、発熱、貧血などを主症状に発症する造血器腫瘍です。多剤併用療法(IDA+ARA-C)を施行した症例の完全寛解率は、約70%で、発症後5年以上経過した症例の5年生存率は、約20%でした。

 悪性リンパ腫は、ホジキン病と非ホジキンリンパ腫に大別され、リンパ節を中心に種々の臓器から発生します。近年増加傾向にあり、リンパ節や腫瘍の一部を採取して、細胞を診て診断します。病気の組織型や細胞の性質、病気の進行度により、治療の方法や成績が異なります。最も頻度の高い、非ホジキンリンパ腫のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫の治療は、抗腫瘍剤の多剤併用療法(リッキサン併用CHOP,リッキサン併用THP-COPなど)を中心に、放射線療法、手術療法を併用し施行します。

 多発性骨髄腫は、貧血などの血液障害、血中蛋白の異常、腎障害、骨の痛みや骨折などを来す疾患です。中年以降に発症し、難治性です。血中蛋白の一種である免疫グロブリンの型により、IgG, IgA, IgM, Benes-Jones型の主に4型に分類されています。治療は、ベルケイド、サリドマイド、レナリドマイドなどの新規薬剤を用いて行っています。新規薬剤の登場で、完全寛解に近い症例も多くみられるようになってきました。

 慢性骨髄性白血病は、白血球を主体に血球の増加と脾臓の腫大を来す疾患で、急性型へ移行することが問題です。フィラデルフィア染色体を特徴的に認め、その増減とbcr-abl fusion RNAの量を測定し、グリベック、タシグナ、スプリセルボシュリフというTKIを用い治療を行います。薬剤抵抗例には、造血幹細胞移植療法などで治療しています。

 本態性血小板血症、真性多血症、原発性骨髄線維症という、慢性骨髄増殖腫瘍もハイドレアを中心に投与し、外来治療を行っています。

 診療の質を保持し、医学的妥当性を検証する目的で、日本血液学会、リンパ網内系学会などの全国学会や、新潟県内の研究会などに積極的に参加し、発表を行っています。

診療実績
こちらをご覧ください(「各種統計資料」のページ)

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