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呼吸器外科

医師

職名 氏名 卒業年
部 長 斎藤 正幸 平成 9年卒

(H29.4.1現在)

診療案内

診療内容

 

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当科は、肺癌、気胸、縦隔腫瘍、胸部外傷などを診療の対象としています。

年間約150件から200件の手術を行っています。そのほとんどが麻酔科医の管理による全身麻酔による手術です。



肺がん(原発性肺がん)
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当科で一番多い手術が、肺癌です。

肺癌は、年間約60件から100件の手術を行っています。

肺癌の手術を受けられる患者さまは、検診で発見される肺癌が最も多いです。

年齢層は、70代が最も多く約4割です。次いで60歳代、50歳代です。80歳代で手術をされた患者さまも約1割おられます。
他病院からの紹介もありますが、基本的には当院呼吸器内科からの紹介患者さまです。毎週月曜日に、呼吸器内科医、放射線診断医、放射線治療医、病理医、呼吸器外科医でカンファレンスを行い、肺癌患者さまの治療について検討しています。




手術前の画像検査で、臨床病床からIAからIIIAの一部までが肺がん手術の対象となります。
肺がんの手術治療は条件が整えばカメラ(胸腔鏡)を用いてキズを小さくして手術していきます。

胸腔鏡を用いたら手術では、以前は脇の下(腋窩)に7cm位の傷をつけました(胸腔鏡補助手術)が現在では、手術する側の胸に2cmから3cmのキズを4つつけて手術を行っています(完全鏡視下手術)。




この条件の整わない患者さまには、従来通りに背中からおっぱいの脇にいたる30㎝位のキズを付けて手術を行います。

手術は、胸腔鏡を用いても用いなくても、肺癌のある肺葉切除と縦隔リンパ節郭清を行っています。

手術時間は2011年と2012年の平均で2時間30分でした。

肺癌の手術後は、早期離床と口腔内の清潔が大切です。手術翌日より食事を開始して、歯磨きや洗面もしてもらえます。もちろんトイレにも患者さまに行って頂きます。






手術に際して、胸の中に管(胸腔ドレーン)を挿入してきますが、これは手術後の出血や肺からの空気漏れを観察するもので、手術後4日ないし5日で抜きます。
手術後に退院するまでは平均で9.5日でした。過去5年間では肺癌手術を受けられた患者さまは、全員が無事退院しています。
退院後は、おおよそ3ヶ月に一回外来を受診して頂きます。診察を行い、胸部レントゲンと腫瘍マーカーの採血で肺癌の経過観察を行います。なお胸部CTは一年に一回行います。

また、肺癌の病理検査の結果(病理病期)によっては、術後補助療法が必要となります。
術後補助療法は、場合によっては呼吸器内科医に担当してもらいます。
2007
年からの病理病期による肺癌手術成績です。2007年からの患者数は、病理病期IA218例、IB100例、IIA27例、IIB26例、IIIA54例です。










転移性肺腫瘍

肺には他の臓器からの癌が転移してきます。これを転移性肺腫瘍といいます。先に述べた原発性肺癌とは性格がちがいます。
原発臓器の主治医より依頼があったときに切除を行います。
原発性肺癌と違い、腫瘍の切除だけでよいので多くが部分切除という術式を行います。
またその際には極力、胸腔鏡を用いて患者さまの負担軽減に努めています。



しかしこの術式では、切除が不十分で再発を起こすこともありますので、腫瘍が大きかったり、肺の内側の深いところにある腫瘍では、区域切除や肺葉切除を行うこともあります。
手術後の経過は、肺癌と同様で、手術後1週間で退院が可能となります。
手術後の追加治療は、原発臓器の主治医に判断してもらうことになります。




気胸


  何らかの原因で肺に損傷が起こり、肺が縮む病気です。
健康な人が突然、胸が痛くなって発症する自然気胸と肺癌などの疾患に伴って起こる二次性気胸があります。その他にも女性に特有な生理に伴って起こる月経随伴性気胸があります。
気胸の年齢分布は、若年者と高齢者の二層となります。
原因の多くは、若年者であればブラと呼ばれる肺嚢胞で、やせ形で胸板の薄い男性に多いです。

高齢者ではCOPD(慢性閉塞性肺疾患)が原因となることが多く、ほとんどの患者さまがたばこを吸っていたことがあります。
気胸の年齢分布は、若年者と高齢者の二層となります。
原因の多くは、若年者であればブラと呼ばれる肺嚢胞で、やせ形で胸板の薄い男性に多いです。
高齢者ではCOPD(慢性閉塞性肺疾患)が原因となることが多く、ほとんどの患者さまがたばこを吸っていたことがあります。
当科の治療方針は、はじめて発症した患者さまで胸痛、咳嗽、息切れなどの症状が強いときには、入院の上、脇の下から約7ミリの管(ドレーン)を局所麻酔で胸腔内に挿入します。

ドレーンの先は、体外で持続吸引器(ドレーンバッグ)に接続して、肺の損傷部位から漏れている空気を排除(持続胸腔ドレナージ)して縮んだ肺を膨らませます。損傷部位が治っていれば、ドレーンは挿入翌日には抜いて退院できます。
ただし、この持続胸腔ドレナージを行って一旦治っても約40%の人が再発します。



                             

気胸が再発する、あるいは3日間持続ドレナージを行っても損傷部位が治らないときには、手術治療を考慮します。





手術治療は、5ミリのカメラ(胸腔鏡)を用いて行います。キズは1㎝のものが3つです。損傷部位が明らかであれば、損傷部位を切除あるいは縛って(結紮)、1時間以内に手術は終了します。そして手術翌日には退院出来ます。
胸腔鏡手術を行った際の再発率は4%です。






縦隔腫瘍

左右の肺に挟まれた部位を縦隔と言い、ここに腫瘍ができると縦隔腫瘍と呼びます。
検診で発見されることが多く、ほとんどが自覚症状はありません。
縦隔腫瘍の組織型には、胸腺腫や神経原性腫瘍などがあります。




しかし胸腺癌など悪性腫瘍もあり、正確な診断と治療には手術治療が欠かせません。

手術前のCT検査やMRI検査で、充実性(中身の詰まった)腫瘍が考えられるときには、手術を勧めています。





手術は基本的には胸の真ん中にある胸骨を縦に切開(胸骨正中切開)して行います。
胸部CTで明らかに神経原性腫瘍が疑われる患者さまには、胸腔鏡で手術を行います。
手術後の経過は、肺癌の手術後とほぼ同じで約1週間で退院可能です。
退院後もしばらくの間は、胸骨の安静を保つために胸を張る運動は避けて頂きます。

病理検査で、胸腺腫と診断されたときには、術後治療として放射線治療を行って頂く場合があります。
その他にも、悪性腫瘍と診断されたときには、病気の種類により抗がん剤や放射線治療を追加で行います。

 


胸部外傷

当科では、交通事故や転落、転倒に伴う、胸部外傷の治療を担当しています。
入院治療を行う胸部外傷は、年平均30人で、80%が多発肋骨骨折を伴う外傷性血胸あるいは外傷性気胸です。これらを受傷され患者さまには、入院の上、胸腔ドレナージ(気胸の頁参照)を行い、また疼痛管理のために硬膜外チューブを挿入します。
胸部外傷の85%は手術治療なしに回復しますが、約1%で緊急手術を必要とするような致死的胸部外傷もあります。当院は救命救急センターを併設していますので、このような非常に稀ではありますが、胸部外傷の緊急手術にも対応しています。



診療実績
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