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脳神経外科

医師

職名 氏名 卒業年 専門、認定資格
部 長 山下 愼也 平成 6年卒 日本脳神経外科学会専門医・指導医
臨床研修指導医
脳血栓回収収療法実施医
部 長 菊池 文平 平成13年卒 日本脳神経外科学会専門医・指導医
日本脳神経血管内治療学会専門医・指導医
日本脳卒中の外科学会技術指導医
日本脳卒中学会専門医
医 長 安藤 和弘 平成22年卒 日本脳神経外科学会専門医・指導医
日本脳神経血管内治療学会専門医
医 師 毛利 祐大 平成30年卒 日本脳神経外科学会所属

(2021.4.1現在)

診療案内

概要

 当院脳神経外科は、上越市・妙高市・糸魚川市など、上越地方を主に対象とした脳神経外科診療の中核をなす拠点病院です。対象疾患は脳血管障害や脳腫瘍をはじめ、脳神経外科疾患全般に及びます。
当該脳神経外科は、日本脳神経外科専門医訓練施設、日本脳神経血管内治療学会研修施設です。

症例・治療

突然発症する脳血管障害疾患(いわゆる脳卒中)にはくも膜下出血、脳梗塞脳出血があります。

くも膜下出血:
 脳動脈瘤の破裂によるものが大半ですが、脳動静脈奇形やもやもや病などの血管病変が原因のこともあります。多くはこれまで経験した事のない、激しい頭痛で発症します。頭部CTや造影剤を使用しての3D-CTアンギオ、カテーテルを用いた脳血管撮影などで出血の原因を診断します。脳動脈瘤破裂例では再出血を起こすと致命的ですので、多くの例では発症72時間以内に再出血を防ぐ手術(クリッピング術)を行います。脳動脈瘤が開頭術困難な部位にあるなどの場合には、血管内手術手技によるコイル塞栓術を行うこともあります。
さらに、その後発症してから数日~数週間後に起こる脳血管攣縮(脳血管が縮む現象)に対する管理を行うことになります。発症してから数か月後に起こる可能性のある正常圧水頭症などに対する治療(シャント術)が引き続き行われる例もあります。在宅復帰を目指してリハビリを継続する場合には、回復期病棟有する病院への転院も考慮します。
脳動静脈奇形やもやもや病などの疾患の際には、開頭手術、血管内手術をはじめ、種々の治療法を検討します。

未破裂脳動脈瘤:
 他疾患や外傷を契機に偶然発見された場合、破裂脳動脈瘤とは別の場所に未破裂瘤が見つかった場合など、各々の症例ごとに検討して、経過観察をするのか・開頭でのクリッピング術・血管内手術(コイル塞栓術)を行うのか・患者本人・ご家族なども含め種々相談、検討いたします。

脳梗塞
 脳血管の閉塞により、その部分の脳は数時間以内に障害されて「脳梗塞」になります。梗塞に陥った脳細胞は元通りには回復せず、その部位に応じて、麻痺や言葉の障害、意識障害などの症状が出現します。脳動脈の主幹部が閉塞した場合には、より重度な神経症状が出現し重大な後遺症を残し、時には生命維持に関わる事態となります。そこで、より早期に脳血管閉塞の再開通が得られるよう、治療が模索されてきました。
当院では、救急外来や放射線部門のスタッフなどの協力のもと、基本24時間、いつでも脳主幹動脈閉塞による重症脳梗塞患者に対しての、「経皮的血栓回収術」施行を可能とする体制を整えました。手技の開始が速ければ速いほど治療効果が高いため、経皮的血栓回収術の適応があると判断された場合には、入院治療に必要な検査を迅速に行い、早急に脳血管撮影室に患者を搬入し、血栓回収用のステントや血栓吸引カテーテルなどを用いて治療を開始します。また、発症4.5時間以内で種々の条件がそろった例では、静注血栓溶解療法(tPA)も併用いたします。
脳梗塞の原因として、頚部内頸動脈狭窄、頭蓋内主幹動脈狭窄がある場合には、血管内手術手技による経皮的血管形成術(CAS)や開頭での頭蓋内外動脈吻合術(バイパス術)なども行うことがあります。

脳出血
 出血した場所や血腫の大きさにより、その症状や重症度がことなりますが、多くの場合は保存的に(血圧コントロールや脳圧降下などの管理)経過をみます。症例によっては血腫吸引術や、大きな出血で生命の危険が迫っている場合、救命のために緊急での開頭血腫除去術を行うことがあります。
脳梗塞や脳出血例の慢性期は、生活習慣病(高血圧、高脂血症、糖尿病など)の管理や抗血小板剤、抗凝固薬をはじめとする薬物療法が、再発防止の上で大事になります。多くの例で、かかりつけ医に引き続きそれらの加療継続を依頼しています。

頭部外傷:
 重症の脳挫傷、急性硬膜下血腫、急性硬膜外血腫などの症例では、救命目的に緊急での開頭術を行うことがあります。麻痺や言語障害などの後遺症を来した症例では引き続きリハビリを行います。頭部外傷の軽症例でも、その症状や状況に応じて入院していただき経過を観察することもあります。
慢性硬膜下血腫:ご高齢の方、脳梗塞や心疾患をお持ちで血液をサラサラにさせる薬(抗血小板薬や抗凝固薬)を服用されている方、肝硬変や血液疾患などにより血液が固まりにくくなっている方などで、軽い頭部外傷から数ヶ月たった後に、頭痛や軽い麻痺、言語障害、さらには、いわゆる「認知症」のような症状で発症することもあります。局所麻酔での手術で完治することがほとんどですので、疑わしい経過や症状があったら受診をお勧めします。

脳腫瘍:
 良性腫瘍と悪性腫瘍がありますが、いずれにせよ原則的には開頭での手術を行い、摘出した腫瘍の病理組織に応じて、追加の治療(放射線療法や化学療法)を行います。摘出困難例(部位や年齢など)であっても、生検術を行い、病理組織診断の確定を目指し、それに対応する治療を検討します。
転移性脳腫瘍では原発巣が関与する担当科との相談の上、開頭での摘出や当院での放射線治療、あるいは他施設でのガンマナイフなどの定位放射線治療を検討します。

機能的脳外科疾患:
 顔面が痛くなる三叉神経痛、片側の顔面がぴくつく片側顔面けいれんなど、いずれも脳幹部からでる脳神経(三叉神経や顔面神経)を血管が圧迫して症状のでるものがほとんどです。三叉神経痛では、カルバマゼピンという薬剤の服用が第一選択ですが、効かなくなった、あるいは副作用で服用継続困難、という場合には、開頭による神経血管減圧術を行うことで高い治癒率が期待できます。
てんかんは、多くが脳卒中後、脳腫瘍や外傷に伴う部分発作を呈する症候性てんかん例ですが、いずれにせよ種々の発作型に適した薬物療法が重要です。
稀ではありますが、難治性のてんかん例(種々の薬物を使用しても発作のコントロールが困難な例)では、新潟大学病院や西新潟中央病院などに、てんかん外科含めた加療の依頼を行うことがあります。

その他:
 高齢化に伴い認知症症例が増加していますが、いわゆる「認知症」のような症状で発症する、先述の慢性硬膜下血腫や特発性正常圧水頭症など、脳外科的手術で治療が可能な疾患が潜んでいる可能性があります。無論、アルツハイマー病や他の原因での認知症が疑われる症例では、脳神経内科や精神科など、専門医にコンサルトをいたします。
頭痛は比較的多くの方が訴える症状ですが、その中に放っておくと重症、あるいは致死的となる疾患(くも膜下出血や脳出血、脳腫瘍、髄膜脳炎など)が潜んでいる恐れがあります。CTやMRIなど、必要に応じて検査をいたします。また、そのような疾患でなくても、偏頭痛や緊張型頭痛など、程度が重ければ日常生活や仕事などに支障をきたす頭痛があります。多くは薬物療法が中心ですが、症状や状況に応じて、頭痛外来などを有する他施設の受診も検討します。


日本脳神経外科学会データベース研究事業(JND)参加について
 現在、当院では、「日本脳神経外科学会データベース研究事業(Japan Neurosurgical Database:JND) 」に協力しています。2018年1月から当院脳神経外科に入院された患者さんの臨床データを解析させて頂き、脳神経外科医療の質の評価に役立てることを目的としています。
解析にあたって提供するデータは、提供前に個人を特定できない形に加工した上で提供しますので、患者さんの個人のプライバシーは完全に保護されます。
本研究の解析に自分のデータを使用されることを拒否される方は、当事業実施責任者の脳神経外科部長 山下慎也 にその旨お申し出下さいますようお願い致します。
 その他研究事業についての資料の閲覧を希望される方は、研究班ホームページ(http://jns.umin.ac.jp)をご参照下さい。

※脳梗塞や脳出血例の慢性期は、生活習慣病(高血圧、高脂血症、糖尿病など)の管理や抗血小板剤、抗凝固薬をはじめとする薬物療法が、再発防止の上で大事になります。多くの例で、かかりつけ医に引き続きそれらの加療継続を依頼しています。
また、脳血管障害疾患にて麻痺や言語、嚥下障害などの後遺症を来した場合、それを軽減させる目的で、急性期からのリハビリテーションを施行しています。家庭復帰、あるいは社会復帰を目指したリハビリテーションが必要な症例では、上越地域各々の回復期病棟を有する病院でのリハビリ継続を依頼します。





手術件数

2020 2019 2018 2017
 手術総数(含血管内) 218 204 188 159
   脳腫瘍 21 20 21 26 
開頭摘出術 11 11 6 16
経蝶形骨洞 8 4 10 6
生検術 0 5 4 3
その他 2 0 1 1
   脳血管障害 40 51 44 36
破裂脳動脈瘤 19 20 20 26
未破裂脳動脈瘤 11 11 10 3
脳動静脈奇形 2 1 0 0
バイパス術 1 4 2 0
頸動脈内膜剥離(CEA)  0 1 0 0
脳内出血(開頭) 3 3 3 7
脳内出血(定位) 0 4 2 0
その他 4 7 7 0
           
   外傷
   急性期開頭術 15 11 3 6
   慢性硬膜下血腫 42 52 62 63
   脊髄、脊椎疾患 0 0 1 0
   脳神経血管減圧術 0 2 0 0
   シャント術 12 8 9 11
   その他 10 9 7 6
   
   血管内手術 78 51 41 11
破裂脳動脈瘤 8 8 2 4
未破裂脳動脈瘤 8 8 7 1
頸動脈ステント 8 10 11 5
血栓回収術 41 20 14 1
塞栓術、他 13 5 7 0
   
   脳血管撮影 134 124 90 47


診療実績
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