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小児外科

医師

職名 氏名 卒業年 認定医・指導医
部長 奥山 直樹 平成 元年卒 日本小児外科学会専門医・指導医
日本外科学会認定医・専門医・指導医
日本周産期・新生児医学会認定外科医
日本小児泌尿器科学会認定医
PAPS  (The Pacific Association of Pediatric Surgeons)  member
部長 村田 大樹 平成10年卒 日本外科学会専門医

(H29.4.1現在)

診療案内

はじめに

新潟県立中央病院に小児外科が平成144月に開設されました。子供の生理・発達などの特徴と小児疾患の病態を理解した小児外科専門医が治療に当たっております。なお、当科は日本小児外科学会の認定を受けた認定施設です。現在は常勤医2名で小児外科診療をおこなっております。

(日本小児外科学会:http://www.jsps.gr.jp/


受診の仕方

 当院は3次機能病院ですので基本的に紹介状が必要です。当科の受診を希望される場合は、まずかかりつけの小児科(または産婦人科)医院あるいは病院の小児科を受診してください。診察された先生が「小児外科の診察・治療が必要」と判断された場合に紹介状を書いてくれます。当科受診の予約をとり、紹介状を持参のうえ受診してください。


 小児外科外来は月・水・金の午後1時からおこなっています。緊急の場合はこの限りではありません。


 連絡先: 025-522-7711 (必ず電話をしてから受診してください)

小児外科とは

 小児外科の対象年齢は生まれたばかりの新生児から乳児、幼児、学童、そして思春期15歳以下(中学3年生まで)の小児の患者さんの外科治療を要する病気全般の診療を行う科です。治療をおこなう対象の疾患は食道から肛門までの消化管疾患、肝臓・脾臓・膵臓の他、小児の腹部腫瘍や縦隔腫瘍、頚部や体幹部の瘻孔や腫瘤、小児泌尿生殖器、鼠径・会陰部疾患さらに腹部外傷性疾患の治療をおこないます。

 疾患によって、あるいは外傷で受傷範囲が多岐にわたる場合は外科、胸部外科、泌尿器科、整形外科、耳鼻科、口腔外科、形成外科と協力して治療を行っています。

 小児外科の手術は小児への精神的負担を軽減するために、麻酔科の管理のもと全身麻酔下に全手術をおこなっております。


手術実績(2016年小児外科学会への提出資料から)
2014 2015 2016  摘要
入院 入院総数 134 119 153  小児外科入院数
新生児(生後30日以内に入院)数 8 9 新生児症例数
手術 手術総数 115 103  130 小児外科手術例数
新生児(生後30日以内に手術)数 8 9 新生児手術症例数
鼠径ヘルニア手術数 56 42  40 小児外科手術例数
死亡 死亡総数 0 0 小児外科入院死亡数
術後30日以内死亡数 0 0 小児外科手術後死亡数

小児外科治療疾患

1.    鼠径ヘルニア(脱腸)・陰嚢水腫:乳幼児に最も頻度の高い病気です。生後半年以降は自然治癒の可能性が低くなり、腸の陥頓や女児では卵巣脱出のリスクがあるので、手術による治療が必要です。年長の女児に対して腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術もおこなっております。類縁疾患の陰嚢水腫や精索水腫の手術もおこないます。当科では12日の手術を含む入院治療としております。

2.    急性虫垂炎:成人だけでなく小児にも多い疾患です。診断が確定したら入院治療が必要であり、症状の程度により緊急手術が必要となります。小児は穿孔から腹膜炎を来しやすい特徴があり、注意が必要です。

3.    腸重積症:血便を認め、小児科医から紹介されてくることが多いです。1歳未満の乳児が半数以上を占め、6歳以上は少ないです。重積した腸は血流障害を伴い、緊急に診断と治療をおこなう必要があります。高圧浣腸にて非観血的に整復できることが多いですが、非観血的に整復できない場合および年長児で先進部となる器質的病変を有する場合には手術(観血的整復手術)が必要になります。

4.    臍ヘルニア(でべそ):頻度が高い疾患で新生児の2030%にみられます。1歳まで80%2歳まで90%が自然治癒します。緊急性はなく2歳を越えた時点で臍ヘルニアが残っている場合に手術を検討します。臍がじくじくした状態が続くばあいは臍腸管遺残、尿膜管遺残など他の疾患の可能性もあります。

5.    小児慢性便秘症:小児にも便秘は多く認められます。通常はかかりつけの小児科医師が治療してくれますが、高度の便秘が長期間つづく場合と浣腸と下剤にて治療が困難である時にはヒルシュスプルング病など腸の疾患が存在することもあり、小児科より当科へと紹介となります。必要な検査をおこない、器質的異常があればその治療を、器質的異常がない場合も機能性慢性便秘症として引き続き小児外科で便秘の治療を継続します。

6.    おしりの疾患:肛門周囲膿瘍、痔瘻、裂肛などが乳幼児に多い疾患です。主に投薬をしながら外来治療が原則ですが、疼痛や発赤が著名で膿瘍を形成している場合は外来で切開排膿をします。成長とともに改善すると期待されますが、乳児期には繰り返し発症することも多く、そのつど対応しております。

7.    血便:小児で血便を認める場合は裂肛が原因であることが多いのですが、直腸や大腸ポリープ、クローン病や潰瘍性大腸炎など炎症性腸疾患が原因のこともあります。注腸、直腸鏡や大腸内視鏡検査など必要な検査を進めます。その他、直腸脱も比較的多い疾患です。

8.    新生児疾患:赤ちゃんの病気では先天性食道閉鎖・狭窄症、十二指腸閉鎖・狭窄症、小腸閉鎖・狭窄症、鎖肛(直腸肛門奇形)、横隔膜ヘルニア、肥厚性幽門狭窄症、ヒルシュスプルング病、腸回転異常症(中腸軸捻転症)、臍帯ヘルニア、腹壁破裂、壊死性腸炎などがあります。必要であれば生まれてすぐの新生児に緊急手術をおこなうこともあります。当院には新生児集中管理室(NICU)があり、新生児治療専門の小児科医師が治療にあたっています。NICUにて新生児科医師による全身管理がおこなわれるなかで、手術が必要なばあいには当科で対応しております。

9.    小児泌尿器疾患:男児は包茎、停留精巣(睾丸)や精巣腫瘍、女児は陰唇癒合症、傍尿道嚢胞などの手術治療を行っております。他に膀胱尿管逆流症、尿道狭窄・尿道下裂など特殊費尿生殖器奇形は御両親とお話のうえ、小児泌尿器科専門医や専門施設への橋渡しをしております。

10. 外傷性疾患:肝損傷、腸管破裂、腸間膜出血、後腹膜血腫、脾臓破裂、腹腔内出血、腎損傷、膵損傷・急性膵炎・膵仮性嚢胞などがあり、来院後全身状態の把握やCT検査で評価します。基本的にICUに入室し全身管理下に輸液など保存的に治療を進めますが、重症度により、あるいは止血困難など必要性があれば緊急手術をおこないます。

11. 他に特殊な疾患としては胆道閉鎖症、胆道拡張症、脾臓腫大・血小板減少性紫斑病、胆石症などがあります。

12. 小児の腫瘍:神経芽腫、肝芽腫、腎芽腫(Wilms腫瘍)、横紋筋肉腫、奇形種、膵腫瘍などがあります。小児がん患児は全国的に数が少なく、さらに強力で特殊な化学療法や放射線治療が必要となります。国が選定した一定の拠点病院に患者を集約して治療をおこなうことが勧められています。当院では新潟県立がんセンター新潟病院小児科、新潟大学医歯学総合病院小児科・小児外科と連係しながら治療をおこなっております。


参考

日本小児外科学会ホームページ: http://www.jsps.gr.jp/


診療実績
当院の統計資料をご覧ください。(こちら


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