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歯科口腔外科

医師

職名 氏名 卒業年 認定医・専門医
部 長 武田 幸彦 昭和59年卒 日本口腔外科学会専門医・指導医
日本口腔内科学会専門医・指導医
日本有病者歯科医療学会専門医・指導医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医(歯科口腔外科)
暫定口腔がん指導医
インフェクションコントロールドクター
医 長 村山 和義 平成22年卒 日本口腔外科学会認定医
医 師 武内 信親 平成31年卒

(2024.4.1現在)

診療案内


当科を受診された事のある患者さんも含め、受診される際は予め電話による受診予約が必要となります。

お問い合わせ先:患者サポートセンター
電話:025-522-7711(代表)

歯科・口腔外科の概要

歯科口腔外科は平成9年の新病院移転ともに新設された診療科であり、診療内容は口腔と顎・顔面(歯・顎・口腔ならびにその隣接組織)に現れる病気について、一般開業医では診療が困難な患者さんを中心に診療を行っております。

 当院では医科歯科の連携を重要と考え、患者さんの全身状態を常に把握しながら口腔領域の疾患の治療を行っております。また、当科での治療終了後の治療(特に歯科治療)についてはかかりつけ医(歯科医院等)との連携を行うことで患者さんのQOLを維持することが重要と考えております。このため当科では一般歯科治療の虫歯などの歯の治療や義歯治療などの治療は行ってはおりません

当科は日本口腔外科学会研修施設であることから、口腔外科疾患についてはより専門性の高い診断・治療を行うことが可能であり、また日本有病者歯科医療学会研修施設でもありますことから合併症を有する外科治療についても安全な医療を提供することが可能であります。

 当科では口腔がん治療にもっとも力を入れております。近年口腔がんが徐々に増えており、当科にも多くの口腔がんの患者さんが来院されます。口腔がん治療は手術が可能な症例については手術による治療がんが標準治療となりますため当科でも手術による治療は可能であります。しかしながら進行した口腔がんについて手術を行った場合に生じる機能障害については避けることができません。当科での口腔がん治療の特色は一般的に行われる切除手術の他、「切らずに治す口腔がん治療」を行っていることです。これは腫瘍に栄養を与えている動脈に特殊なカテーテルを用いて抗がん剤を直接腫瘍に投与し、放射線治療についても強度変調放射線治療(IMRT)という専用のコンピュータを用いて照射野の形状を変化させたビームを複数用いることで、腫瘍の形に適した放射線治療を行う新しい照射方法を用いた治療を併用することにより有害事象の少ない治療方法を行っており、これらを組み合わせる「超選択的動注化学放射線療法」という治療を行うことで、手術を回避し最大限の臓器・機能の温存を可能なものとしております。この治療により当科では手術と同程度の治療効果を得ることができ、特に原発の腫瘍についてはこの治療開始してから90%以上は手術等の治療は必要がありませんでした。この治療方法は特殊な治療方法であり、全国的には少数の施設でしか行われておりません。

 その他に取り扱う疾患は口腔外科疾患全般であります。



主な疾患について

   口腔がん:

 当院は地域がん診療連携拠点病院で、当科では特に口腔領域の悪性腫瘍(口腔がん)治療には力を入れております。口腔がんとは口の中にできるがんで、舌癌、歯肉癌、口底癌、頬粘膜癌、硬口蓋癌等があり、口腔がんは他のがんと同様直接生命に関わる重大な病気でありますが、特に口腔がんでは口の働き(食べる、話すなど)が大きく障害されたり、審美性が障害される疾患であります。口腔がんは初期に発見されれば治癒率は極めて高く、当科でもほぼ100%の治癒率であります。しかしがんが進行すると治癒率が低下するだけでなく、機能障害や審美的な障害が生じる疾患であります。また、他部位への転移(頸部リンパ節などへの転移や肺等への遠隔転移等)が生じることもあります。当科では一般的に行われる切除手術の他、「切らずに治す口腔がん治療」を可能なものとしております。

②外傷:

 歯牙脱臼、歯槽骨骨折から顔面の多発骨折にいたるまでの治療を行っており、可能であれば口腔内からの手術を行うことでできるだけ顔面の瘢痕が残らないように治療を進めております。救急医療では転倒や転落による顔面の外傷が増加しており、その他交通外傷、スポーツ外傷など、救急治療が必要な顔面外傷、顎骨骨折に対しては迅速な対応、治療を行っております。近年では鼻骨や眼窩周辺の骨折を伴っていることが症例については、形成外科、眼科など他科との連携により治療を行うケースも増加しております。

③先天異常等(口唇裂や口蓋裂等)の疾患:

 出産時から治療を開始することが可能であり、近年では胎児時の診断で確定されている場合もあります。また当院小児科・耳鼻咽喉科や大学病院と連携をとり治療を行っております。治療の前後には言語療法士との連携によって治療前後のリハビリテーションについても行っております。

 ④親知らず(智歯)等の抜歯:

 親知らず(智歯)等の抜歯は主に外来において行っておりますが、困難なものについては入院下にて手術室において鎮静法を併用して行っております。

⑤炎症:

 歯の疾患が原因で顔が腫れたり、口が開きにくくなることがあり、特に親知らず(智歯)が原因で炎症を起こす場合(智歯周囲炎といいます)などがあります。食事摂取が困難となる場合は入院下での消炎治療も可能であります。

⑥顎関節症:

 スプリント療法(マウスピースによる治療)の他、顎関節腔内への潅流洗浄および薬剤注入、徒手による授動術等の治療を行っており、良好な治療成績を得ております。

最近では可能な範囲で周術期口腔機能管理も行っております。これは手術前後の口腔内チェックを行い、入院前、退院後の口腔管理や放射線治療や化学療法などのがん治療に際しても口腔管理を実施し口腔内の衛生状態を良くすることにより、治療が円滑に行われるように努力しております。



  火  水  木  金 
午前 新患・再来  新患・再来  新患・再来 新患・再来 新患・再来
午後 外来外科治療  手術  外来外科治療  手術  外来処置 



診療実績
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