総合診療科

医師(2025.7.1現在)

職名氏名卒業年
部長古川 俊貴平成14年卒
部長木島 朋子平成20年卒
医長眞水 麻以子平成24年卒
医師竹田 七海令和3年卒
医師坂本 彩令和5年卒
医師小川 信希令和5年卒

診療案内

総合診療科医とは

日本の社会は急速な高齢化が進み、一つの病気だけでなく、複数の病気を抱える方が増えています。専門科ごとの診療は大切ですが、患者さんにとっては受診や治療の負担が大きくなることも少なくありません。

「体の調子が悪くて医療機関を受診したけれど、なかなかよくならない」
「病院での対応が必要といわれたけれど、何科で診てもらえばいいかわからない」
「複数の病気があり、どの科を主治医にすべきかわからない」

現代の医療は専門分化が進む一方で、その専門の「谷間」で適切な医療を受けられない患者さんも増えているのが現状です。

こうした悩みは、現代の“専門分化した医療”の中で生まれやすいものです。総合診療医は、健康の悩みに対して、特定の臓器や病気にとらわれず、幅広い視点から向き合う「医療のオールラウンドプレイヤー」です。病気そのものだけでなく、患者さん一人ひとりの生活や社会的背景、心の状態を含めた「全人的な医療」を実践し、患者さんとそのご家族、そして地域全体の健康を支えることを使命としています。

当院の総合診療科が果たす役割

当院は地域の基幹病院として、地域のかかりつけ医や他の医療機関と連携し、より専門的で複雑な医療を必要とする患者さんを支援しています。私たちは、地域の医療を支える「最後の砦」として、以下のような役割を担っています。

1. 診断・治療が困難な患者さんへの対応

かかりつけ医や院内の各専門科でも診断や管理が難しい患者さんを、総合的に診察し、必要に応じて専門科と連携します。また、全身倦怠感、むくみ、体重減少など、一つの診療科に限定できない症状や原因不明の発熱、メンタルヘルスの問題、小児から成人医療への移行など、専門科の「谷間」に陥りがちな患者さんに対応し、受け皿となります。必ずしも特定の病名がつくわけではなく、検査では異常がない場合もありますが、丁寧に対応いたします。

2. 複雑な健康問題を抱える方の「まとめ役」

複数の問題を抱える患者さんに対し、必要に応じて様々な専門科と協働しながら一元的に診るまとめ役となります。ご年配の方の認知機能の低下、骨折や寝たきりによるADLの低下など、複数の身体機能や社会的な問題が絡み合っている状態に対して、多職種と連携しながら、一人ひとりに寄り添った医療を提供します。
※当科は「かかりつけ医」ではありません。問題を整理し、地域のかかりつけ医におつなぎする役割を果たします。

3. 地域医療の未来を担う人材の育成と地域連携

未来の医師や医療職の教育にも力を入れています。全人的な医療を実践できる人材を育成し、上越地域全体の医療の質向上に貢献します。

外来案内

外来診療は、月曜日から金曜日の午前中に行っています。

当科では、診断や治療が複雑な患者さんを多く診察しており、初診時は十分な時間をかけて丁寧に診療いたします。そのため、診療や検査、他の専門科との連携などで、お昼を過ぎて夕方までかかることもございます。ご理解とご協力をお願いいたします。

初診予約について

初診は、かかりつけ医などからの紹介状をお持ちの方を対象とした完全予約制です。当院の「患者サポートセンター」を経由してご予約ください。

ただし、緊急性があると判断された場合は、ご紹介元の先生からのご連絡をいただき次第、随時対応いたします。

入院患者さんの診療について

入院患者さんのご相談は、各診療科の担当医からご連絡をいただき、随時対応いたします。

医学生・研修医の受け入れについて

当院は、未来の医師を育てるための教育機関でもあります。当科でも、一定の試験に合格した医学生(Student Doctor)や初期臨床研修医が、指導医の監督のもとで外来や入院診療に参加しています。地域の皆様には、ご協力と温かいご理解をいただけますよう、お願い申し上げます。

診療実績